良シーン・セリフで振り返るアイドルマスターシャイニーカラーズ2021
今回は年の瀬ということで「良シーン・セリフで振り返るアイドルマスターシャイニーカラーズ2021」をやっていきます。
この記事は298production Advent Calendar 2021 - Adventarの11日目の記事です。
前回の記事はこちらです。
今年もシャニマスでは様々なイベントコミュが登場し、キャラごとのシナリオも増えました。そこで私見で選んだ良シーン・セリフを時系列順に振り返っていこうと思います。
今回はイベコミュ・プロデュースコミュなどのいつでもだれでも見ることのできるコミュから選抜しました。また、少ない画像で文脈や意味が伝わりずらいものやある程度簡潔に収まっていないものは除外し、普遍的な問いかけやテーマ性や深さを持つものを中心に選びました。
*割と一つ一つが長いです。まとめ力がなかった・・・
海へ出るつもりじゃなかったし(1月1日)
ノクチルに生を説くプロデューサー
これがアイドル育成ゲームなのか・・・
ノクチル自体が「アイドル」になることに積極的ではなく、今まではそれでもいいというユニットであったのに対して新たな道を示したワンシーンでした。
この「海へ出るつもりじゃなかったし」というコミュ自体がノクチルの「変化」を明確に描くコミュでしたし、それはこのシーンによく描かれています。
私自身シャニマス歴はノクチルと同期なので、その変化を生で追えたことが嬉しいです。
The Straylight(1月31日)
常に胸に留めておきたい一言
「The Straylight」は、二面性をもつ(実生活とは違う姿をとる「偽物の」)ストレイライトの三人が自分たちの「偽物」と自分たちを比べるというようなシナリオになっています。(クソざっくり説明)過去を振り返る中でその過去を肯定する冬優子のシーンです。
ちなみにめちゃめちゃいいシナリオだし、めいふゆの朝チュンも見れます
World×Code (4月1日)
は?
エイプリルフールイベントです。
81種類のIFストーリーがなんと無料で見れます。ライターがめちゃくちゃやっている印象が超強いですが、笑いあり涙ありの素晴らしい時間が過ごせること間違いなしです。面白いIFストーリーの非常に断片的な部分だけが切り抜かれてるんですが、非常に想像が膨らむシーンが多いです。ちなみに全部読むとめちゃくちゃ時間かかります。是非。
ビルの上で×悪の怪人×敵対 とか絶対全人類好きでしょう。
にちかW.I.N.G(4月5日)
全体的に驚愕のコミュ
七草にちかとかいうやばいアイドルが実装されたのはWorld×Codeの直後でした。エイプリルフールのネタかと思いましたよ最初は
正直ここでにちかWINGについて語るのは時間も紙幅も足りないので省略しますが、割と様々な解釈があったり、他のコミュが増えていくにつれ見方も変わってくるコミュです。
このシーンはにちかと八雲なみが類比になっているだけではなく、シャニPと天井社長が対比になっているのも面白いです。
また、「七草にちか」というアイドルの最終目標は「トップアイドル」ではなく「幸せ」だということを示したシーンでもあります。にちかはアイドル育成ゲームの枠には縛られないのですよ。
美琴W.I.N.G(4月8日)
隠れやばいアイドル
実装当初はにちかの陰に隠れがちでしたが最近は再評価の風潮があります。
美琴は誰よりも「アイドル」であることを求めていながら一番「アイドル」とは遠い存在になっているのが非常に面白いです。そこについては様々な要素があるのですが、 ぜひ考察してみてください。
上のシーンは、ただ美琴が心の深いところを吐露するシーンというだけではなく、プレイヤー側や業界全体への皮肉にも聞こえますね。このようなテーマ性はシーズにも引き継がれています。
透G.R.A.D(4月20日)
未読の人は意味が理解できるでしょうか。
このシーンは透とアイドルというものが繋がっていくシーンであり、透G.R.A.Dの集大成のようなシーンになっています。
私も初めて読んだときは頭を抱えましたとも、ええ。透はキャラや顔がいいだけではなくでコミュもいいですからぜひ読みましょう。
透自身のコミュのテーマとして「人生」「命」というものがあります。それはW.I.N.G編からずっと続いていて、人生イージーモードのように見える透が「生きる」とは何か、自分は何がしたいのかというようなことを考えていくストーリーになっているわけですねぇ。
財布ないわとか頭ジャングルジムとかを無限にこすっている懐古厨は一度彼女の軌跡を追ってみましょう。
アンカーボルトソング(5月31日)
アルストロメリア最強!!!!!!!!!!!!!!!!
非常に深いテーマであり、非常に考えさせられる言葉です。
アルストロメリアがどんどん変わっていくのに対し、寂しさを感じるファンやメンバー自身へどう向き合っていくのか、というのが「アンカーボルトソング」の大まかなテーマです。
「未来への憧れ」を標榜するアルストロメリアが過去にとらわれてしまい、それを克服していくという素晴らしいコミュでした。また、私たちの生活や価値観への示唆にも富んでいます。
ちなみに今NARUさんのカラオケツイキャス配信を作業用BGMにしてるのですが、アンカーボルトソングについて書いているこのタイミングで「Anniversary」「Bloomy」を歌っています。激熱ですね。
咲耶Landing Point(6月11日)
めっちゃシャニPがかっこいい
咲耶はモデルを辞めてアイドルになり、「私を中心に世界を回した」わけですが、そのような過程で自分から離れていった人々の期待にさえも応えようとします。自分に様々な姿が求められ、「綺麗なお姫様に」「かっこいい王子様に」「愉快な人気者に」「孤高の咲耶様に」なろうとします。
そんな咲耶の姿をシャニPは「最高のアイドル」だと考えるわけですね。最高です。
ちなみにエンディングもめちゃくちゃいいので見てください。
霧子Landing Point(6月11日)
あなたの考える「霧子」はなんですか?という話
霧子をモデルとした、AlexaやSiriのようなコミュニケーションロボットである「霧ちゃん」をつくろうという話です(製品化はよ)。
霧子のLanding Pointは、霧ちゃんという「もう一人の霧子」の製造に霧子自身が協力することによって「霧子」を探すというストーリーです。シャニマスがよくテーマとして取り上げる「見られる側としてのアイドル」という構図ですが、今回は特にそのテーマに切り込んで行く話でした(激ウマ)めちゃめちゃ考えさせられる話だと思います。是非読んでくれ・・・
霧ちゃんは社会現象になりそう
OO-ct. ──ノー・カラット(6月30日)
このシーン好きすぎてめっちゃ画像多くなっちゃったンゴ・・・
コマの大会のような、物理的な量や強さが問われる戦いでは勝敗は実力で決まるでしょう。それではアイドルの世界ではどうなんでしょうか。たとえ美琴のように質の高いパフォーマンスをしていても「想い」みたいなものに簡単に敗北してしまうこともあります。
そして今までのシャニマスの話、というか他のアイドル作品やフィクションであっても、「想いの輝き」が「勝つための努力」を吹き飛ばすような展開が称賛されてきたのではないでしょうか。しかしその裏で敗北を重ねてきたアイドルが今回のテーマなのです。
マジでノーカラットはとりあえず読んで
ノーカラット好きすぎて思わず二つ目のエントリーを果たした
にちかがアイドルになったことでの苦悩を美琴に打ち明け、邪魔をしてしまっていると自虐的に謝るようなことを言います。
アイドルだったらここでなんと答えるのが正解なのでしょうか。そんなことはないと励ますのでしょうか。二人で秘密の特訓をしようと胸アツ展開の修行パートに持ち込むのでしょうか。にちかなりのいいところを発見してユニットのレベルを上げるのでしょうか。
しかし美琴はそうはせず、(今まで美琴がそうだったように)ただ練習することを求めます。そしてにちかにただ「アイドル」であることを求めます。それは美琴が誰よりも「アイドル」であるからで、美琴がにちかを救うわけでも励ますわけでも、ましてや友達でもない、ただのユニットメンバーだからでしょう。
それは論理的には当たり前のことなのですが、初めてこのシーンを見た時は衝撃を受けました。うまく言語化ができたとは思ってませんが、私が今まで見てきた「アイドル」とは異なる異質さを感じるシーンでした。この突き放されたことに対してにちかはショックを受けるでもなく、静かに決心を固めたのも素晴らしいと思います。
とにかくノーカラット読んでくれ・・・
甘奈Landing Point(8月10日)
強い女だ・・・
甘奈がファッションコンテストに応募しても採用されず、映画では表現力の不足でシーンがカットされ、打ちのめされてしまうという話です(クソざっくり)
過去に失敗したことに対してどう対応するかというのは非常に難しい問題で、それを忘れてしまうことやいつまでも引きずっていることは非常に簡単で、大抵の人はそうなってしまいがちですよね。しかしここで甘奈はその過去に向き合い、その時の自分を受け入れ、自分に刻み付けたのでした。
客観的に見て面白かったり、響くようなシーンかは分かりませんが、自分はめっちゃ☆好きなセリフです。
冬優子Landing Point(9月10日)
どちゃくそかっこいいセリフ
ユニット初の単独ライブが決定したことで冬優子はめちゃくちゃ浮かれてそればっかりに集中するようになります。しかしそんなある日なんて事のないオーディションに足元をすくわれてしまいます。
そんな状況に一番ふがいなさを感じているのは冬優子自身であり、涙を流しそうになりますが、そのような被害者面は冬優子自身が許しません。そんな男気を持っているのも冬優子の魅力の一つですね。
ここマジで幸村さんの演技もやばかった
透Landing Point(11月10日)
こいつ透大好きかよ
↑好きです。
このストーリーについては正直ここでは書ききれないので割愛します。めちゃめちゃ完成度の高い話だから絶対読んでください(透GRADは準必修です)
透は観客やステージ、カメラまでもを魅了するカリスマ性を持っていますが、だからこそ透自身はすべてを魅了する快感を忘れられないのです。透が何かを魅了することで(捕食することで)命の輝きを感じ続ける。浅倉透は(GRAD編での結論を否定するような内容ですが)天性の捕食者だったのです。
多分コミュ未履修だと何言っているか分かんないと思うんですけど、ぜひ読んでください。透は変化し続けています。
あと浅倉透というフォーマットでここまで感情なり比喩なりを表現をする和久井さんがすごいという
SHHis感謝祭(11月30日)
SHHis最強!SHHis最強!SHHis最強!SHHis最強!SHHis最強!SHHis最強!
今回もストーリーは複雑なので省略します。読んで読んで。ルカもめちゃくちゃ出てきます。
シーズの話は「アイドル」というのがテーマになっているものが多いですが、やはり誰よりも「アイドル」であろうとするゆえに「アイドル」ではなくなっていくというのが非常に面白いです。アイドルになる気がないのに自然とアイドルに惹かれていき、アイドルになっている透やノクチルとは正反対ですね。感謝祭前のコミュではどのユニットも円陣を組むのは知られていますよね。シーズの場合はどのようなことをするのでしょう。それは君の目で確かめてみてくれ!
この感謝祭では様々な所に伏線がちりばめているような気がしますし、次回のコミュにエネルギーを集めている印象があります。次回が楽しみですね。
終わりに
いかがでしたでしょうか。他にもこのコミュがいいなどの意見・感想がありましたらコメント欄で教えてください!(底辺YouTuber)
個人的には、何枚かのスクショにまとめられなかったけど、めちゃめちゃいいシナリオ、みたいなのが紹介できなかったのが心残りです。(アイムベリーベリーソーリーは絶対見て)
シャニマスのコミュはやはりゲーム画面で、BGMあり声ありオート再生で視聴するのが一番いいですから、これで気になったコミュがあったら是非一度見てみてください。そしてぜひとも私と怪文書バトルをしましょう。
最後に記事の関係上書けなかった、「拝啓タイムカプセル」の好きな歌詞を挙げて終わりにします。ありがとうございました。
大人なんて言えはしないけど
日が暮れない魔法は無くていいんだって
そう笑って言える
想い出は未来が咲かすものだから