自分だけのグッズを作りた~~~~~~~~~~~~~~い!!!!!!!!!!!!!!
こんにちは。たくや(今日寒すぎ)です。
この記事は298production Advent Calendar 2022の14日目の記事です。
前日の記事はこちらです。
次はガチのおすすめ曲についてまとめましょう。そうすればもう一つ記事が増えます。
今日で私のアドベントカレンダーの記事が6個目のようですね。
書くネタ自体はまだあるのですがどうしても書くのに時間がかかる記事が多く,まだ出来ていないので雙峰祭で配布した冊子に寄稿した記事をこちらで載せたいと思います。
こんにちは。最近ハマっているシャニマスのコミュは咲耶GRADとLP,たくや(白の賢人~ホワイトゴレイヌ~)です。
皆さんアイマスに限らず何か好きなコンテンツがある人間であれば,一度はこう思ったことがないでしょうか。
「自分だけのグッズが作りたい!」と。
もちろん公式からのグッズは素晴らしいですが,「他の誰もが使っていないアイテム」というのは誰もが一度は憧れるでしょう。
そもそも人間は誰しもがアイデンティティーを渇望する生き物なのです。
「いや,俺は別にDye the sky.好きじゃないけど?」
「いやいやw イベコミュ最高傑作は[夏は短し海でしょ!乙女たち]一択でしょw」
「ほにょけ…ほにょけ…にょにょにょ~ 次の斑鳩ルカ一位は僕だにょ?」
などと逆張り,懐古,支離滅裂な言動などを通して自分だけのオタク・ロードを切り開いていくのがもはや我々の根源的な欲求と言っても差し支えがないでしょう。(ちなみに私はオタクではないです)
なればこそ,「自分だけのグッズが欲しい」という欲求は至極普遍的であり,それをライブ会場にでも持って行って他オタクたちに誇示することができればもう絶頂間違いなしでしょう。
そこで今回私が実際にグッズを作り,あわよくばそれを今度のMUGEN BEATに持参することで周囲のPに「差」を見せつけていきたいと思います(持っていきませんでした)。
そして今回制作していくグッズはこの「[空と青とアイツ]芹沢あさひ」フェス衣装の「隠匿シンギュラリティ」に使用されているひょっとこのお面です。
私はかねてからこのお面がグッズ化されないか首を長くして待っているのですが,公式が作らないのであれば私自身が作るということではりきってやっていこうと思います。
Amazonなどで似ているようなひょっとこのお面を探し,それに着色などを行っていく方針で始めようと思います。
とりあえず「ひょっとこ お面」で検索をかけているのですが,なかなか良さそうなのがありませんね…。ここで隠匿シンギュラリティのひょっとこお面の形状の特徴について一度整理してみたいと思います。
・唇が(お面から見て)左に流れている
・左の眉が高く,右目は下まぶたが若干つむりかけになっている
大きくはこの2点が特徴になっています。そのうえでAmazonの検索結果を見てみると,明らかにあさひのひょっとことは異なっているように感じられます。
隠匿の方には独特な威圧感のようなものがありますよね…。
このように独特な雰囲気を出すためにはプラ製の既製品では厳しいと判断して和紙などでつくられた本格的なものについても検索してみたのですが,やはり造形はあまり近くないものばかりです。
そこでいろいろと検索を重ねていくうちにこちらのサイトに出会いました。
こちらのサイトはお面のオーダーメイドなどをやられている「天ノ屋」様のブログで,「【お面の作り方】初心者でも簡単に本格的なお面をつくることができます!」という記事が掲載されていました。
作る…?そんな選択肢もあるのか…。
しかし私は非常に手先が不器用ですし,美術の成績は生まれてこのかた「5」を取ったことがありません。そんな私にお面の自作などができるわけがないのです。
もちろんお面のような造形物に着色をしたこともなければ,粘土で形をつくることも非常に苦手であったのでこんな高尚な芸術活動に私が挑戦したとしても失敗することは目に見えます。そもそも普段二次創作をやりたいと思っても絶望的に絵が描けないのであきらめているのに何かグッズを作りたいと思うこと自体が私カスには過ぎた願いだったのかもしれないですね責任を取って私が腹を切ってお詫びします。どうにかして他の方法を
ルフィ,ありがとうございました。
材料は以下の通りです。
・紙粘土
・和紙
・新聞紙
・でんぷんのり
・ニス
・アクリル絵の具
・コーティングスプレー
・サンドペーパー
これに加えて筆洗や筆を使います。また霧吹きなどがあると非常に便利です。私はすべての道具と材料を一から購入したのでまあ5000円くらいしましたね…。グッズの値段としてはまあまあな部類でしょうか。
アクリル絵の具については,今回は肌を塗るためのうすピンク色,目を塗るための黄色,眉毛などを塗るための黒色の3色を使用することとします。
【作成】
<工程1>下書き
お面のサイズ感と造形などを一度整理して考えるために,紙に下書きを書いてみます。
まあまあまあこんなものでしょうか。こんなしょうもない絵を描くのに2時間くらいかかっているので絵を描いている人は大変だろうなぁとしみじみ思います。
<工程2>張り子の準備
次は今回作成した下書きを参考にして「型」を作っていきます。
「型」というのはお面の鋳型のようなもので,簡単に言うとこの上から和紙を張り付けることによってお面が完成するのです。というわけですべてのもととなる非常に重要な作業だということですね。気合を入れていきましょう
このように何となくのパーツの部分に粘土を設置し,このように成形しました。
そして完成系がこちらです!
うん…なんか反応に困りますよね…。まあ生で見た感じはそこまで悪くないかなって感じです。真っ白だと少し完成形が想像しにくいですが,なんとなく迫力があるような気もします。
この後はキッチンペーパーをかぶせて水気を取りながら数日かけて乾燥させていき,そのあとはサンドペーパーで気になるでこぼこやでっぱりを削っていきます。それが終わったらニスを全体に塗りたくってつるつるにしていきます。
<工程3>張り子
続けて「張り子」をしていきます。
「張り子」とは,簡単に言うとこの型の上に和紙や新聞紙を貼っていき,お面の本体を形成していく作業です。
元記事では型をラップで覆ってからその上に紙を貼っていくということだったのですが,ひょっとこは比較的形状が複雑でラップでうまく覆うことが出来ないかつ今回の企画は量産を前提としていないので,最悪型を使い捨ててもいいだろうということで型の上に直接紙を貼っています。
まずはこのようにして和紙をちぎってちぎってちぎりまくります。大体量としては一回につきA4用紙1枚分くらいちぎれば大丈夫です(重労働)。
ちぎる作業が終わったら実際に貼っていきます。
でんぷんのりを水に溶かし,水が濁って中が見えなくなるくらいまで溶かすことが出来たらのりの準備はOKです。
では実際に貼っていきましょう。作業自体は非常に簡単です。
①筆を使って,紙を貼りたい部分にでんぷんのりを溶かした水を塗ります。
後から気づいたのですが,ここで水をたくさん塗りすぎるとお面が水を吸いすぎてしまって全体的に強度が失われてしまうので注意です。
②ちぎってある紙を手に取ってでんぷんのりを塗った部分に乗せ,貼ります。
この時に強く押し付けるようにして紙とお面を密着させるように貼ると,よくくっつきます。
③場所によっては指が入らず,型から浮いてしまう部分が出てくるので,へらを使ってその部分を貼り付けます
細かい部分ではこの作業が必要になってきます。
以上の作業をひたすら繰り返していき,完成したものがこちらです。
当然一層作っただけではお面となるのに十分な耐久力を得ることは出来ないので,複数層作ります。また,素材に和紙と新聞紙の2種類が用意されているので和紙→新聞紙→和紙→新聞紙…といった具合に,2種類の層を交互に作っていきます。
なお,真面目にやっても一回の作業に1~2時間はかかると思います。加えて一層作るごとに天日干しをするのが理想なので,1日でまとめてやるわけにもいきません。
ですからこの時期,私は朝起きて1日の準備を済ませた後にまずA4用紙1枚分の和紙か新聞紙をひたすらにちぎり,それが終わると冷蔵庫で保存してあるでんぷんのり液を出して来て筆で塗りつけては紙を貼り,それが接着したのを確認してはそこに重なるようにまた塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って塗って貼って…というのを何時間もひたすらに繰り返していました。刑務作業?
その生活を1週間ほど続けたら,私の健康な精神状態と引き換えに7層ほどから成る張り子が出来ました。
<工程4>張り子仕上げ
ついにこの張り子をはがしていきます。しかし,型と張り子が強くくっついてしまって取れません。張り子自体は十分な強度を持っているのですが,無理やりはがそうとすると固まった紙粘土の強度に負けて壊れてしまうので泣きながら型の方を壊そうということをここで決心します。
一応この型作るのにも8時間くらいかかっていて,かなり大変だったんですけどね…。シャイニーカラーズのすべての楽曲が入っているプレイリストが一周するくらい長かったんですよ…。それだけ苦心して作った型を自らマイナスドライバーで壊すのは流石に辛かったです…。
<工程5>色付け
さて,いよいよCLIMAXの色付けをしていきます。
前述しましたが,今回のお面は肌全体のうすピンク,白目部分の黄,眉毛・黒目・口の黒という三色から構成されています。(リアルライブでの衣装では多分見え方の影響などで眉毛も金色に変更されていたのですが,一応今回はゲーム内の衣装に合わせていきたいと思います)
まず,地の色ともいえるピンク色を全体に塗っていきます。できました!
これ大丈夫か?なんかそろそろ雲行きが怪しくなってきましたね…。
ちょっと色が薄すぎるような気がしますが,多分他の部分が塗られていないからそう感じるだけでしょう!
私はこのお面を一つ作るために5000円弱の金銭的資源とかなりの時間的資源をかけていますからね!これが失敗するなんておよそ許されるべきではないのです。
続けて黄色を使って目の部分を塗っていきます。実際人の顔を認識する時に目というのは非常に大きな役割を果たしていることが知られています。つまり目を書けば一気にそれらしくなるはずです。色のメリハリもつきますからね。
そして黄色部分を塗った結果がこちらです!
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正直私にはまだ芹沢あさひがこのお面をつけている所が想像できないですね…。想像力が足りないのは悲しいことです。きっと黒目部分等を書けば一気に完成に近づくでしょう。
そして黒色を足したのちコーティングをした完成形がこちらです!
なんだこれは…。私はシャニマスのグッズを作ろうと思っていただけなのに…。
気づいたら血色のいいおじさんのファングッズを作っていました。
既にだいぶ気分が悪いのですが,まだチャンスは残っています。
隠匿シンギュラリティのひょっとこと言えば,顔の周りに独特な柄の手ぬぐいを巻いています!なんならこれが一番の特徴と言ってもいいでしょう!これをつければ一気にそれらしくなる可能性がまだ残っています!
信じれば奇跡は起こる!「諦めない,絶対」ということで一発逆転を信じていざ!
嘘だ! 嘘だ嘘だ嘘だ!
「血色のいいおじさん」が「ひょうきんな血色のいいおじさん」にクラスチェンジしただけじゃないか!
うわああああああああ俺は信じない信じない信じないぞ!
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はっ…すべては夢だったのか…。
そうだよな…。まさかあれだけ時間をかけた企画があんなにしょうもない結果に終わるはずがないんだ…!
俺はお面なんて作ってない,それでこの話は終わりにしよう。
はぁ…はぁ…そうだ…グレフェスをやることで心を落ちつけよう…。
私はいまだに古き良きViストレイを使用しています。最近は「[ちょー早い!]和泉愛依」をCeに置いて思い出の火力を伸ばした型が主流のようですが,私はいまだに硬派な「[空と青とアイツ]芹沢あさひ」をCeに置いた型で使用しています。
それでは皆さん,私はこれからグレフェスをやるのでこれで失礼します!
良きグレフェスライフを!